両合棚田。日本の棚田百選の一つ。えっ、これも棚田じゃん。それも棚田じゃん(それもかなり見応えあり。)という道を進むと到着する。が、下から一目見てあまりにも耕作放棄地が多く、百選に選ばれた時の景観は留めていないことを直感した。このまま役目を終えた棚田は元の自然の姿に返るのだろうと感慨にふけった。規模も小さいようだし、すぐに帰ろうかと思ったが、車が通れる道があったので、一応全景を観てから帰ろうと思い立った。そうしたところ、先ほど観ていたのは全体のホンの一部であり、実はこの棚田は両合川の両岸の斜面を埋め尽くすように棚田が作られていることが分かった。間近で観ると草ぼうぼうで荒れ果てたように見える棚田も川を挟んで対岸を遠望する分にはさほど気にならない。その景観はとんでもなく雄大で圧巻だった。が、ほとんどの田んぼが耕作放棄地となっている事実に変わりはない。5年後、10年後は一体どうなっているのだろうか…。5点。