いかなる人も踏み迷う

2016年08月

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岩首昇龍棚田。一目見て思った。これはただ事じゃない!と。田んぼが天に向かって続いている。よく棚田を表す言葉で「耕して天に至る」という言葉があるが、この棚田はまさにそれを体現している。高度感が半端ない。この棚田は私が今まで見た棚田の中でも高度感は指折りに数えられるのではないか?さらにこの棚田は一番高いところに設置されている展望小屋まで車で登って行くことができる。展望小屋からは日本海の海を背景にして棚田を全景を見下ろすことができる。日本海の先には新潟市の街並みがそこにある。4点、全景が見える。

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小倉千枚田。棚田マニアには決して無視することができない『千枚田』という名前を持つ棚田である。棚田を一目見てビックリした。棚田が作られている斜面の傾斜があまりにも急だったからだ。よくこれだけの急傾斜地に田んぼを作ったものだ。このため土で固められた法面は人の背丈よりもはるかに高く1枚1枚の田んぼは幅が狭く横に長い。こうした細長い田んぼが階段状に連なっているため下から棚田を見る時は首が痛くなるのではないかと思えるくらいに見上げるアングルとなる。また棚田を通り越した先のカーブを60mくらい登っていくと側面から棚田の全景を見ることができる場所がある。また、小倉ダムを挟んで遠望することもでき、よくあんな山の斜面を切り開いたものだと改めてつくづく感心する棚田の姿を目にす
ることができる。4点、全景が見える。

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大ザレの滝。この滝は佐渡島の海の間際に落ちる滝で通常では海府大橋の上から落口を見ることしかできない滝である。尚、滝壺へと至る道はなく海府大橋から北に約mのところにある果樹園の入口付近に海岸へと降りて行けるところがある。事前の情報では「密漁禁止」の看板があり、そこから降りて行けるとのことだったのだが、現在では完全に草木に覆われてしまっていてそれらしき所がまったく見当たらなかったが、意を決して突入した。(結局、目印となるはずの密漁禁止の看板は倒れて草木に埋もれていた)そして何となくここは昔は獣道だったのではないだろうか?と思われるところを草木を掻き分けながら約200mほど進むと枯れ沢が出てきた。枯れているとはいえ、沢があるということは水が流れる道があるというこ
となのでここを降りて行けばいつか海岸に出れるのではないかと思い、そして『それに賭けて』枯れ沢を降りて行った。ちなみに海岸まで降りて行く道中はイガイガやトゲトゲ地獄のトラウマになりそうな壮絶な藪こぎに次ぐ藪こぎで100円ショップで買った草刈り鎌がとても役に立った。そして苦痛でしかない藪こぎを開始して28分で海岸に降り立つことができた。あとはあの海府大橋まで歩いて行けばいいだけなのだが、海岸線は砂浜ではなく石が敷き詰められたようになっていたのでことのほか歩きにくかった。そして何よりも心を痛めたのが海からのゴミの漂着物の多さである。それでも約10分ほどで大ザレの滝の真っ正面に立つことができた。ここから大ザレの滝までは150mほどだろうか。しかしながらここでもやは
り海からの漂着物のゴミが多くて閉口した。どういうわけか滝の下流の沢にもゴミが落ちている。何ともやるせない気持ちだ。さらに滝の上には海府大橋が架かっている。大自然の景観の中にある人工建造物。致し方ないこととはいえとても複雑な気持ちを抱かずにはいられない。ちなみに大ザレの滝は落差70mと言われているが、上段部分が見えないため実際に目にすることができている部分の落差は50mほどだと思われ、そこまで大きいとは感じなかった。また滝壺に向かうべく沢を進もうとしたところ、川底は堆積物がヘドロ状になっていて、体重を掛けるとすぐに膝上までハマってしまうような状態だった。うわっ!汚い!とてもそのまま沢を進めるような状態ではなく足元がしっかりしている右岸の草むらを進むことにした
。しかしながら、滝を見る時の『常』で滝に近付けば近付くほど体感的には滝の大きさは小さくなる。滝壺に至ると海府大橋は視界に入らなくなったのだが、私の目に映る大ザレの滝は想像以上に小さく、すべてが平均点以下の凡庸な滝だと感じざるを得なかった。3点、滝壺まで行ける。

14時5分スタート
14時33分海岸へ
14時43分滝の正面
滝壺まではさらに5分くらい。

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片野尾棚田。片野尾は『日本最後のトキ』が「ねぐら」としていたところで平成20年には「にほんの里100選」にも選定されている。棚田はかなり規模の大きな棚田で一体どこまで続いているんだ?と思うほどに奥の奥まで田んぼが作られている。圃場整備がされたとのことだが、不思議なことに奥に進めば進むほどビックリするほどに大きな田んぼが出てくることに驚かされる。また、日本海の海を背景にして棚田を展望できるところが至るところにある。棚田の中には黒瓦の作業小屋がいくつかあり、太陽光線に当たって黒光りしたその様子はこの棚田の景観をより一層引き立てていた。3点、全景を見ることができる場所はない。

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猿八棚田。離島である佐渡島の中でもそのさらに山奥深いところにある棚田である。まず滅多に人が訪ねてくることはないだろうと思われる。標高もかなり高い。佐渡島の平野部が見渡せるところがあるが、それがはるか下界のように見え、まさに隔絶された世界のように感じる。思う存分に『非現実、非日常』的な場所と景観を堪能することができる。棚田は大きく2箇所に分かれて作られている。3点、全景を見渡せる場所はない。

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